特定技能「物流倉庫」評価試験が開始!出張試験の申込み方と注意点

2026年10月26日、特定技能「物流倉庫」分野の特定技能1号評価試験の申込受付が始まりました。前回の記事では「試験の開始時期は調整中」とお伝えしていましたが、いよいよ外国人材が物流倉庫分野の特定技能を取得するための入口が開いたことになります。

今回は、倉庫業・倉庫作業受託・運送会社の皆様に向けて、試験の受け方、最初に始まった「出張方式」の申込みの流れ、企業側が押さえておきたい注意点を整理します。

特定技能「物流倉庫」評価試験の概要

項目 内容
申込受付開始 2026年10月26日
試験実施機関 一般財団法人日本海事協会(ClassNK)
試験方式 出張方式(ペーパーテスト)が先行。CBT方式は2026年12月開始をめどに準備中
試験内容 学科30問(40分)・実技20問(40分)、いずれも多肢選択式。実技は図やイラストで示された場面について判断する形式
合格基準 学科18点以上、実技12点以上
試験言語 日本語(漢字にはひらがなで読みを併記)
受験資格 17歳以上の外国籍の方。日本国内で受験する場合は、何らかの在留資格が必要
実施国 日本、インド、インドネシア、ウズベキスタン、カンボジア、キルギス、スリランカ、タイ、タジキスタン、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス

出題範囲は、物流倉庫での保管・荷役、流通加工、安全衛生などです。日本語は振り仮名付きのため、日本語学習中の方でも倉庫作業の知識をしっかり身に付ければ合格を目指せる試験です。なお、特定技能1号として働くには、この試験とは別にJFT-BasicのA2.2相当以上、またはJLPTのN4以上の日本語能力も必要です。

受験料・合格証明書の発行手数料は、ClassNKの物流倉庫分野試験案内で最新の金額をご確認ください。

出張方式とCBT方式の違い

出張方式 CBT方式
開始 受付中 2026年12月開始を目途に準備中
申込者 企業・団体(個人の申込みは不可) 受験者本人
会場 申込者が希望する場所にClassNKの担当者が出張 テストセンター
形式 ペーパーテスト パソコンで解答

今すぐ受験できるのは出張方式だけです。個人が自分で申し込めるのはCBT方式が始まってからになるため、早く人材を確保したい企業様は、出張方式で自社主催の試験を開くのが最短ルートになります。

出張方式の申込み条件

  • 最低実施規模:国内は30枠以上、海外は50枠以上。「枠」は受験者数×受験回数で数えます(例:15人が2回ずつ受験すれば30枠)。30人採用しなければならないという意味ではありません
  • 実施回数:1日最大3回まで。同じ方が1回の出張で複数回受験することもできます
  • 日程・会場:申込者とClassNKが事前に調整して決めます。海外も同様で、実施国に挙がっていても、その国で決まった日程の試験が開かれているわけではありません
  • 費用:受験料のほか、試験監督者の旅費などの実費を申込者が負担します
  • 国内の受付期間:国内の出張方式は、CBT方式開始後の3月末で原則受付終了の予定です

30枠を自社の受験希望者だけで埋めるのは、企業によってはハードルが高いかもしれません。会場や当日の運営、費用の分担も含めて、早めに段取りを決めておくことが大切です。

学習用テキストも公開されています

試験向けの学習用テキスト(教本)と「傾向と対策」が、一般社団法人日本冷蔵倉庫協会のウェブサイト(トップページから閲覧可能)で公開されています。教本は物流倉庫の基本、作業マニュアル、安全衛生、フォークリフト作業基準で構成され、漢字にはひらがなが付いています。受験予定者への事前学習にぜひご活用ください。

企業が注意したいポイント

  1. 合格=在留資格の許可ではありません
    試験と日本語試験に合格しても、在留資格が必ず許可されるわけではありません。雇用契約や受入れ企業の要件(倉庫管理システムの利活用、直接雇用など)もあわせて審査されます。
  2. 分野別協議会はまだ設置に向けて調整中です
    受入れ企業は在留諸申請の前に協議会へ加入する必要がありますが、2026年10月27日時点で加入受付は始まっていません。1号特定技能外国人支援計画の全部を登録支援機関に委託する場合は、その登録支援機関も在留諸申請の前に加入が必要です。
  3. 受入れ上限があります
    特定技能1号の受入れ上限は2028年度末までに分野全体で11,400人です。

受入れ企業の要件や対象業務の詳細は、前回の記事で解説しています。

サファルタができること

サファルタは、試験の段階から受入れ後の支援まで、物流倉庫分野の外国人採用を一貫してお手伝いします。

  • 出張試験の受験者集め:国内の出張方式に必要な30枠規模の受験希望者を、国内の留学生を中心に短期間で集めることができます。申込者は受入れ企業様、受験者集めはサファルタという形で、自社主催の出張試験の開催をサポートします。
  • ネパールからの人材紹介:ネパール・カトマンズで自社直営の日本語学校を運営しており、日本語と試験対策を学ぶ候補者の人柄・学習姿勢を、現地で直接確認したうえでご紹介します。
  • 在留手続き・雇用管理:行政書士・社会保険労務士の専門性を生かし、在留資格申請から労務管理までご相談いただけます。
  • 登録支援:登録支援機関として、事前ガイダンス、生活支援、定期面談、行政への報告などの法定支援をお引き受けします。物流倉庫分野の協議会は、受付が始まり次第すぐに加入する予定です。

よくあるご質問

Q. 留学生も受験できますか?

A. 17歳以上で何らかの在留資格を持っていれば、国内で受験できます。合格後に特定技能へ変更する際は、日本語試験の合格や受入れ企業の要件などもあわせて必要です。

Q. 人材紹介会社から紹介を受けて採用できますか?

A. できます。派遣での受入れは認められていませんが、紹介を受けた人材を受入れ企業が直接雇用する形であれば問題ありません。

Q. 個人で申し込むことはできますか?

A. 現在の出張方式は企業・団体による申込みに限られます。個人の方は、2026年12月開始予定のCBT方式をお待ちください。

Q. 試験に合格すればすぐに採用できますか?

A. 分野別協議会への加入が在留諸申請の前に必要ですが、協議会は設置に向けて調整中です。それまでの間に、受験・候補者選び・受入れ体制づくりを進めておくのがおすすめです。

物流倉庫の出張試験・外国人採用はサファルタへ

「自社で出張試験を開きたいが、受験者が足りない」「試験に合格した人材を早めに確保したい」「協議会や在留手続きまでまとめて相談したい」など、どの段階でもお気軽にご相談ください。特定技能に関する最新情報もあわせてご覧ください。

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